米国製エリートは本当にすごいのか?

米国製エリートは本当にすごいのか?の要約

著者
佐々木紀彦
ジャンル
ビジネス
出版社
東洋経済新報社
出版日
2010-12-03

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日本はなぜもこうリーダーに恵まれないのか。日米の指導者のクオリティにはなぜこれほどの違いが出るのか。米国スタンフォード大学で、大学院生として二年間を過ごした著者が、これまでほとんど検証されることのなかった、米国における「エリート教育」について語ります。

1979年福岡県北九州市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、東洋経済新報社で自動車、IT業界などを担当。2007年9月より休職し、スタンフォード大学大学院で修士号取得(国際政治経済専攻)。09年7月より復職し、『週刊東洋経済』編集部に所属。「30歳の逆襲」「非ネイティブの英語術」「あなたは世界で戦えますか?」「世界VS中国」「2020年の世界と日本」「ストーリーで戦略を作ろう」「それでも円を信じますか」「グローバルエリートを育成せよ」などの特集を担当。

  • はじめに
  • 第1章 米国の一流大学は本当にすごいのか?
  • 第2章 世界から集うエリート学生の生態
  • 第3章 経済・ビジネスー資本主義への愛と妄信
  • 第4章 歴史ー歴史が浅いからこそ、歴史にこだわる
  • 第5章 国際政治・インテリジェンスー世界一視野の広い引きこもり
  • 第6章 日本人エリートの未来
  • おわりに

米国製エリートは本当にすごいのか?1分間レビュー

日本は敗戦後、世界有数の経済大国へと昇りつめてきましたが、知性あるリーダーが不足していることはたびたび指摘されてきました。歴史上、日本は、一握りのエリートの優秀さではなく、全国民の平均レベルの高さによって支えられてきました。東日本大震災が起こったときに、混乱の中でも秩序を守る被災者たち、危険を顧みず災害援助に取り組む自衛隊員の姿が、世界で驚きの目を持って報道されたのは、記憶に新しいところです。一方で、福島の原発事故の危機に、必要な情報を得られず右往左往する総理大臣や、的確な指示を出せない東京電力社長などの姿は世界中で嘲笑の対象となりました。現場の優秀さや勇敢さが目立つほど、国や企業のリーダーたちの質の低さが露呈したともいえます。
アメリカやイギリスは優秀なリーダーに恵まれているように見えますが、この差はどこから生まれるのでしょうか。それは、エリート候補を選抜し、競争の中で鍛えぬくシステムが日本にはないからではないでしょうか。米国の一流大学は、エリート養成機関としての地位を確立し、世界中から優秀な人材をひきつけています。
それでは、アメリカのエリート養成の仕組みは、具体的にどのようなところが優れ、どのようなところが日本のシステムになじまないのでしょうか。必ずしもアメリカのやり方を日本に当てはめるだけが正しいとは言えません。スタンフォード大学で二年間学んだ著者の視点により書かれた本書を通して、米国製エリートとは何か、日本オリジナルのエリートを養成するために、日本はどのような道を進むべきなのか、考えていきましょう。

米国製エリートは本当にすごいのか?要点・ポイント

  • 本書は、米国スタンフォード大学で大学院生として二年間を過ごした著者が、米国における「エリート教育」について語った一冊です
  • 「最低でも4年間で480冊の本を読む」という圧倒的なインプット量、「元CIAのアナリストが受け持つ中国政治の授業」など、米国でおこなわれているエリート教育の特徴が具体例とともに数多く示されています
  • 米国でおこなわれているエリート教育の内実を知ることで、逆に「日本でおこなわれるべきエリート教育」についての示唆も得られる作品です

米国製エリートは本当にすごいのか?要約ダイジェスト

修行僧並の集中力が求められる、米国一流大学の教育システム

米国経済の強さの秘訣として、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツのような突出した天才の存在がよく挙げられますが、学校教育では天才を作ることはできません。しかし、秀才を生み出すことはできます。米国の大学教育の最大の強みは、平均点以上の知的エリートを育てる点であると、著者は考えています。それでは、どのようにして知的エリートは作られるのでしょうか。
米国では、授業を通してこなす、読書、レポート、プレゼンテーションの課題の量が半端でなく多く、必然的にインプットとアウトプットの量が多くなります。スタンフォード大学の学部生は、最低でも4年間で480冊の本をしっかりと読むことが求められます。同時に、複数の授業を同時にこなすために、個人プレーにとどまらず、チームメンバーの力を引き出しながら、グループワークをこなすことが必要となります。アウトプットをしていくと同時に、タイムマネジメント能力とプロジェクトマネジメントのスキルも平行して鍛えられるのです。
また、日本と違い、著者が過ごしたスタンフォード大学は娯楽が少ないことも述べられています。...

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