MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

MAKERS―21世紀の産業革命が始まるの要約

著者
クリス・アンダーソン /著、関美和 /訳
ジャンル
ビジネス
出版社
NHK出版
出版日
2012-10-23

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本書の著者は、世界的ベストセラー「フリー」「ロングテール」などで知られるクリス・アンダーソン氏。大企業に独占されていた生産手段は、ウェブの登場やデスクトップの工作機械の普及によって、急速に個人に向けて開放されはじめています。もの作りは大きな変革期を迎えているのです。

クリス・アンダーソン
『ワイアード』US版編集長。ジョージ・ワシントン大学で物理学の学位を取得後、カリフォルニア大学バークレー校で量子力学と科学ジャーナリズムを学ぶ。ロス・アラモス研究所の調査員を務めたあと、『ネイチャー』誌と『サイエンス』誌に6年間勤務。その後、英『エコノミスト』誌の編集者としてロンドン、香港、ニューヨークで7年間テクノロジーからビジネスまで幅広い記事を扱い、また1994年には同誌のインターネット版を立ち上げた

  • 第一部 革命 第1章 発明革命
  • 第一部 革命 第2章 新産業革命
  • 第一部 革命 第3章 未来の歴史
  • 第一部 革命 第4章 僕らはみんなのデザイナー
  • 第一部 革命 第5章 モノのロングテール
  • 第二部 未来 第6章 変革のツール
  • 第二部 未来 第7章 オープンハードウェア
  • 第二部 未来 第8章 巨大産業を作り替える
  • 第二部 未来 第9章 オープンオーガニゼーション
  • 第二部 未来 第10章 メイカーズの資金調達
  • 第二部 未来 第11章 メイカービジネス
  • 第二部 未来 第12章 クラウド・ファクトリー
  • 第二部 未来 第13章 DIYバイオロジー
  • エピローグ
  • 付録

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる1分間レビュー

読み進めるほどに「自分も何か、作れるかもしれない」と思えてくる。本書は、もの作りへの挑戦意欲をかき立ててくれる1冊です。
題名にある「メイカーズ」とは、手作り感覚でもの作りに挑む起業家や発明家のことを指します。メイカーズの味方となってくれるのは、ウェブにつながったパソコン、そして、パソコン上の操作で容易に立体物を造形できる3Dプリンタなどです。
メイカーズは工場や店舗を必要としません。ウェブがあることで、世界中から最適な工場を見つけ出して製造を依頼することも、販売委託先を探すことも可能になったからです。クラゲを愛した、ある起業家は、クラゲへの情熱が高じ、クラゲ専用の水槽を自ら製品化してもいます。
著者は、メイカーズの現場を取材。メイカーズが製造業に大きな変革をもたらそうとしている現状を明らかにしています。この変革は、イギリスの産業革命以来の規模といえます。
著者のクリス・アンダーソン氏は、アメリカの雑誌ワイアードの編集長を務めた人物です。事業を興す起業家としての顔も持ち、無人飛行機の製造キットなどを販売するベンチャー企業を、数億ドル企業に成長させました。
では、著者が取材した数々のメイカーズの物語に触れてみましょう。起業がぐんと身近に感じられるはずです。

本書は、もの作りのこの先10年を展望します。出版は2012年ですから、現在はまさに、その後の現実が展開している最中といえるでしょう。本書は2部構成となっており、前半の第1部「革命」では、もの作りの歴史やもの作りを取り巻く状況について述べています。後半の第2部「未来」では、メイカーズがどのようなもの作りを展開しているのか、多くの実例を挙げて紹介しています。

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる要点・ポイント

  • 「フリー」「ロングテール」などで知られるクリス・アンダーソン氏によって「ものづくり」の現在と未来が語られている1冊です
  • 本書のキーワードは「メイカーズ」。手作り感覚でもの作りに挑む起業家や発明家のことを指しています
  • 多くの具体例を通して、3Dプリンタを始めとした技術革新がメイカーズをどう後押ししているのかを知ることができます

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる要約ダイジェスト

生産手段の民主化

第1部「革命」では、発明家だった著者の祖父について思いをめぐらせます。この回想によって、もの作りを取り巻く環境の「過去と現在」が見えてきます。
著者の祖父は1926年、スイスからロサンゼルスに移住しました。辺りの家には青々とした芝生があったといいます。ハリウッドが栄えるにつれて、どの庭にも散水設備が置かれるようになりました。熟練した機械工である祖父は、電子時計によって指定した時間に水栓を開閉できる自動スプリンクラー装置を発明します。また、必死のセールスの甲斐あって、特許を引き受けてくれる会社も見つかります。こうして著者の祖父は、特許の使用料を受け取ることができました。
著者の祖父は当時としては珍しい、成功した発明家だったといえます。祖父は、他に少なくとも26件の特許を取得していたのです。にもかかわらず、商品化されたのはあとにも先にもこの自動スプリンクラーだけでした。祖父は、自宅の作業場で発明をすることはできても、工場を建てることはできなかったのです。大量生産には工場などの設備投資が必要で、製造業はつい最近まで、大企業に独占されていた時代でした。
著者が...

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MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

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