武士道

武士道の要約

著者
新渡戸稲造/著、奈良本辰也/訳・解説
ジャンル
ビジネス
出版社
三笠書房
出版日
2011-06-24

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本書の著者は、武士道における最高の支柱は「義」、肝を鍛錬するためには「勇」、人の上に立つために必要なのは「仁」、他人に対する思いやりが「礼」、真実しか述べないことを「誠」、試練に耐えるために必要なのは「名誉」、臣従の礼と中世の義務を「忠義」と述べています。

新渡戸稲造
盛岡に生まれる。札幌農学校で学んだ後、アメリカ、ドイツで農政学等を研究。帰国後は札幌学校教授、京都帝大教授、第一高等学校長、東京帝大教授、東京女子大学長を務め、青年の教育に情熱を注いだ。1933年、カナダのビクトリアで病没

奈良本辰也
山口県に生まれる。1938年、京都大学文学部国史専攻卒業。歴史家としてユニークな幕末・明治維新論を展開する一方、洒脱な随筆や人物評伝でも高い評価を得ている

  • 武士道とは何か
  • 武士道の源をさぐる
  • 「義」―武士道の光り輝く最高の支柱
  • 「勇」―いかにして肚を練磨するか
  • 「仁」―人の上に立つ条件とは何か
  • 「礼」―人とともに喜び、人とともに泣けるか
  • 「誠」―なぜ「武士に二言はない」のか?
  • 「名誉」―苦痛と試練に耐えるために
  • 「忠義」―人は何のために死ねるか
  • 武士は何を学び、どう己を磨いたか〔ほか〕

武士道1分間レビュー

武士道とは、武士階級の「高い身分にともなう義務(ノブレス・オブリージュ)」です。つまり武士道は、武士が守るべきものとして要求され、教育をうける道徳的徳目の作法なのです。
武士道の起源は封建制と一致します。道徳的教義に関して、武士道の最も豊かな源泉となったのは儒教でした。孔子が述べた君臣、父子、夫婦、兄弟、朋友の倫理的関係や、孔子の政治道徳の格言は、支配階級だった武士にとって特にふさわしいものだったのです。
また、武士道は近代合理主義に反するものではなく、日本の道徳教育だといえます。武士道が掲げる徳目の中で最も重要なのは義です。義は勇をもって実践に移されるもので、忠も孝も、その根本には義があります。武士道は、ひとつの無意識的な、あらがうことのできない力として、日本国民およびその一人一人を動かしてきました。歴史的にも日本の活動精神、推進力であったし、現在においても脈々と気脈が通じているのです。
この本は、人間の品格と強靭な精神力をつくった武士道の内容を説明し、現代社会の日本人が武士道から多くのことを学ぶことができる点を力説しています。武士道は、主に、「義」、「勇」、「仁」、「礼」、「誠」、「名誉」、「忠義」の七徳目から成り立っています。それぞれ順番に見ていきましょう。

武士道要点・ポイント

  • 武士道とは、日本近世以降の封建社会における武士階級社会の道徳規範及び、価値基準の根本となる思想
  • 義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義の七徳目から成り立つ
  • 義は正義の道理。勇は義に裏付けられた正しい行いをする勇気。
  • 仁は他人を心に留める慈愛。礼は思いやり。誠は嘘や誤魔化しを恥じ誠実でいること
  • 名誉は富や知識よりも尊いこの世の最高のものとして目指すもの。忠義は主君に対する忠誠の義務
  • 武士はこの七徳目を基礎にしながら品性を磨いた

武士道要約ダイジェスト

徳目その1「義」:武士道の最高支柱

 武士にとって裏取引や不正行為ほどいまわしいものはありません。義とは正義の道理であり、正義の道理こそが私たちが無条件に従うべき絶対命令です。この義こそ、武士道の中核になっています。

徳目その2「勇」:義とならぶ武士道の双生児

 義によって発動される勇だけが武士道の徳業となります。つまり、勇気とは義に裏付けられた正しいことを果敢に行動にうつすことです。たとえば、死に値しないことのために死ぬことは犬死とされ、勇とは異なるものです。勇には動的表現と静的表現があります。義に基づいた果敢な行為は勇の動的表現であり、心の穏やかな平静さによってあらわされるのは静止の状態における勇気、すなわち勇の静的表現です。

徳目その3「仁」;:リーダーシップをとる条件

 仁とは愛、寛容、他者への同情、あわれみの情であり、人間の魂がもつあらゆる性質の中の最高のものと考えられています。仁は、やさしく、母親のような包み込む愛です。武士は武力を持ち、それを行使できる特権を持っていますが、同時に、柔和で愛あることの重要性を理解しています。仁の心を...

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